静脈とイクラ

同人と鑑賞記録

へそウォと私の二次創作

ウロコです。

「おそ木公さんのへそくりウオーズ」というアプリゲームのサービス終了が発表されました。悲しい。

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本当に本当に本当にへその生み出す派生たちは魅力があって、本編軸でのBL妄想が難しいタイプの同人書きである私にとって、本当にBL二次創作の源泉のようなアプリだった……。

原作をどのような目で見るかは視聴者によってかなり違うと思うが、私に関して言えば、基本原作をBL目線で見ることはあまりない。そして原作軸でのBL妄想をすることもあまりない。
ない、と言うより出来ないの方が正しい。
考えようとしても「いやこの二人は恋人でもなんでもないでしょ」と冷静な自分が囁いてしまって、なかなか作品を生み出すまでいかないのだ。
仮に私が原作軸で二次創作をするとしたら、ストーリーなんて殆ど無い性欲具現化脳死ドエロ本になるか、cp色が極端に薄い「これBLでやる必要ある?」みたいな本になってしまう。(それはそれでいい時もある)

そんな私にとってへそウォのような、ストーリーはあるものの(ストーリー自体ない派生もある)想像の余地がかなり残された作品は、非常にBL二次創作をしやすかった。
原作と生まれも育ちも違うのだから、キャラクターAとキャラクターBが恋仲になることだってあるだろう。原作と全く違う世界の中で(しかもへそ先生の作る世界観はどれも魅力的だった)、必要な設定を補填しつつ、キャラクターたちがどのように動くのかを考えるのはとても楽しかった。

今まで松で出して来た本は殆どへそ派生のものだ。
へそのストーリーを読み、キャラクターのデザインを隅々まで確認し、背景や音楽から世界観をなるべく掬いだして、自分なりのストーリーを作る時間は本当に豊かなものだった。派生キャラクターたちは原作の要素は残しつつも独自の魅力を持っていて、彼らの生活や暮らしに想いを馳せるだけで時間が矢のように過ぎていく。
恐らく私はこれからも、松の二次創作はへそ派生メインで話を作っていくと思う。そうなるとサ終でエピソードが読めなくなるのが本当につらい……。マジで……読めなくなるんですか……?(突如現実に向き合って絶望している)

あれだけの派生キャラと世界観を生み出したへそ先生は本当にすごい。感謝しかない。
へそ派生誕生記念日は毎年TLがお祝い絵で賑わい、今年の5月家宝ではノワールシリーズのプチ「黒色狂詩曲」が開催された。
それだけ人々を熱狂させるコンテンツを6年にわたって作り続けてくれたことは、本当に本当にありがい。
私が松に入ったのは3期からで、松に触れた当初は膨大な二次創作とファンの熱量に驚いた。多分へそ先生がいなかったら、正直、これだけ厚く強固なファンの土壌もなかったのではないかと思う。そしてそのファンの土壌が無ければ、私が松で二次創作を始めていたかどうかも怪しいだろう。

へそ先生がサ終した後は「ぽこボール」というアプリが生まれるらしい。
この発表を受けて、6年目のコンテンツでまた1からアプリゲーム作ることがあるのか?と驚いた。開発陣のやる気がありがたい。それだけ松が地力のあるコンテンツだと思われているということだろう。
また3期から入った勢としては、ジャンルの新要素をみんなと一緒に楽しめることがちょっと嬉しい(ヒピポも然り)。
私が松界隈に入ってからのエンタメといえば、アニメ、映画、へそウォを始めとした既存のコンテンツ、そしてTLで目にする「1期が始まった頃は……」「昔はこんなゲームがあって……」、といった伝聞の咀嚼であって、リアルタイムでの熱狂の機会は少なかった(私は松1期放送当時、深夜アニメさえ観たことがなかった人間である)。
なので今回のアプリリリースの際は思い切りライブ感を楽しみたい。

これからへそ関連の同人企画やイベントも出てくるだろうから、それらの参加を通してへそ先生への感謝を伝えれたらいいなと思う。
へそ先生、長い間お疲れさまでした!